http://www13.atwiki.jp/freebsd_manual/
ま、manualって書いてあるぞ……?
それはさておき、ちょっと見てみると、どかっとリストだけ貼られてる状況。こ、これは滅入る……
wikiだけあってもしょうがないので、とりあえず3つ、提案してみます。
『目標を決めよう。』『とりあえず訳そう。』『訳すのを手伝おう。』です。
■目標を決めよう。
何よりもまず、既に訳されているかどうかを確認する必要があります。実は結構な量のドキュメントがdoc-jp(FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト)によって訳されているのですが、上記wikiについては、勢いでやっつけてしまいたい! 翻訳には興味あるけどSGMLとかはダルい! くらいのノリが見えます。それはそれでいいんですが、折角doc-jpが数年にわたりノウハウや訳文を積み上げているわけですから、これを活かさない手はないでしょう。
英文については、この中にあるものがターゲットになることでしょう。
/usr/doc/en_US.ISO8859-1/
( http://www.freebsd.org/doc/en/ )
例えばハンドブックであれば
/usr/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/
( http://www.freebsd.org/doc/en/books/handbook/ )
こうです。分割版をお勧めします。
で、日本語訳があるかどうかは、
/usr/doc/ja_JP.eucJP/
( http://www.freebsd.org/doc/ja/ )
ここを見ることになります。例えばハンドブックであれば
/usr/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/
( http://www.freebsd.org/doc/ja/books/handbook/ )
こうですね。分割版を(ry
で、ハンドブックの場合なら、分割されたHTMLファイルから1つを選び、wikiで翻訳作業をしてみるとよいでしょう。
さて、ハンドブックの英語版と日本語版を見比べてみると、コピーライトもさることながら、一部章立てが違うことに気づきます(例えば二章)。これは、日本語訳した英文ファイルのバージョンと、現在の英文ファイルのバージョンが違うために起こります。なので、翻訳するときには『どのファイルを訳したか』『いつのファイルを訳したか』の2つを明確にすることが重要です。wikiには当面、どのHTMLファイルを、いつ翻訳したか、書いておけばいいと思います。
(ファイルの取扱い方を把握した人なら、バージョンを書いて元ファイルを訳すのがベスト。今は7.0-RELEASE直前なので、今後さらに英文側が変更される可能性が高いことに注意。)
なお、http://www.freebsd.org/doc/ja/ には反映されていない和文もありますので注意して下さい。( /usr/doc/ja_JP.eucJP/ 以下を手元のファイルやcvswebなどで見てみてください。 )
■『とりあえず訳そう。』
どれを訳すか決まったら翻訳作業に入るわけですが、せっかくですのでdoc-jpに合わせた訳文を心がけてみましょう。
http://www.jp.freebsd.org/doc-jp/guide.html
ここから最低限チェックしとくと良さそうなことをピックアップ。
- 翻訳上の注意
- 文体は「ですます調」でお願いします。
- ASCII 文字セットにある文字はそれを使ってください。
- いわゆる「半角カナ」や「全角英数字」は使わないでください。
- 句読点は「、」「。」を使ってください (以前は 1 バイト文字の「,」「.」が利用されていました)。
また、既存の文書の句読点を変換するときは、 次のことを目安に臨機応変に対応してください。- チェックする人の負担を減らすために、diff には句読点の 変換のみを含めるようにしてください。
- コマンドの出力メッセージ、会社名や単位、英文の参考文献の タイトルや引用の部分はそのままにしておいてください。
- 英単語区切りには「,」を使ってください。
- チェックする人の負担を減らすために、diff には句読点の 変換のみを含めるようにしてください。
- 日本語ドキュメントのファイル名は英語ドキュメントと 同じにしてください。
英語版と日本語版は別のディレクトリに入れるので ファイル名で区別する必要はありません。
- 文体は「ですます調」でお願いします。
- 翻訳する上で参考になるもの
これくらい? ターゲットを切り分けてくれる人が増えるまでは、自分で目標を宣言しながら翻訳を積み重ねることになると思います。既に訳されてた、なんてことも起こるかもしれません。
■『訳すのを手伝おう。』
英語は苦手だけど技術的なことに興味あり、みたいな人は、まず何を訳すべきなのか、そして、訳されたテキストをどうやってdoc-jpにcontributeするところまでもっていくかを考えたらいいと思います。
- まずは /usr/doc/ にあるドキュメントをmakeして喜んでみる(必要な知識やツールはこのあたり)。
- 貢献方法と作業手順を読んでみる。
- ターゲットになっている文章の構造を把握し、wikiに反映することを考える。
- wikiにどこを訳せばいいかをファイル単位で明示してみる。(未訳・既訳・更新アリのチェックを含む)
- HTMLベースで訳している人の訳文を元ファイルに落とし込んでみる。
- (難易度激しく高!)doc-jpプロジェクトが手動でやっている処理を自動化するようなシステムを考える。(翻訳に集中できる環境を整える)
外から見て、ひとりで思いつくのはこれくらい、です。
もっと綺麗な作業分担方法を思いついた人は、ばんばん仕切っちゃっていいと思います。みんな楽になるでしょうし。
はてさて、うまく作業が進むでしょうか? これに慣れたら doc-jp に飛び込んでみるのもよいかと思います。
追記:平成20年1月29日(火)
で、その後どうなったのかというと……
2ch有志かと思ったら一人だけだったみたいです。
3 件のコメント:
どうしても気になった点がひとつ。
wikiのあらすじに
>放置されっぱなしの FreeBSD 日本語ドキュメント
とあるんだけど、これはもしかして 5系列がEOLになる&7系列の情報を含んだ英文ドキュメントが固まるのを待っていたからではなかろうか……?
(人手も少ないし)
とりあえず頑張れたかし。
他に思いつくことだと、翻訳物のライセンスが他に流用できる(例えばdoc-jpにもっていける)となっているならさらによさそう。
ああ、なるほど。今回見つけたところはオープンなwikiを選択していたようなので、再利用や改変自由な雰囲気を感じ取ってはいたのですが、wiki主が明記しておくに越したことはないですね。
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