zfsの基本はハードディスクを論理的に利用する、すなわち物理ディスクとして利用する際に様々な工夫をこらして利用する、Linuxで言うところのLVM(論理ボリュームマネジメント)です。 ハードディスクとファイルシステムとの間には一段クッションが挟まり、例えば柔軟なハードディスク容量の割り当て、冗長性の確保、ドライブエラーに対処しやすい、などといった様々な恩恵が得られるわけです。
しかし、ファイルシステムの障害そのものがなくなるというわけではありません。zfsで何かしらの障害が発生した際は、使い慣れた ufs や FAT といった従来のファイルシステムで起こっていたものとは異なる種類の障害が発生する可能性が高いわけです。対処法はもはや物理的直感に頼れるものではなく、zfsに対する高度な知識と経験を必要とすることでしょう。(ここでいう物理的直感に頼る対処法とは、例えば破損セクタのみを無理矢理読み飛ばす dd_rescue のような対処法のことを指します。)
そのため、zfsにしたからといってバックアップを怠ってはならないのです。
幸いなことに、zfsのバックアップ/リストア自体は比較的容易に出来るようになっているので、うまく活用しましょう。もちろんファイルシステムに依存しないバックアップ方法や運用の経験も十分活かせます。
……というのが、まあこのへんとかこのへんとかの話を読んで思ったことでした。そんな感想文。
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