2019年6月15日土曜日

nkfのマニュアルを読み違えていた

nkfのマニュアルには、改行コードを変換するオプションの指定方法として、こんなふうに書かれています。
で、これを見て、 こうやって使うのかなあ、なんで -d が必要なんだろうなあ、と思っていたのですが…… という意味だったのですね。 nkf --helpで表示されるメッセージには、-d-cの記載がなく、 実際-Luに併記しなくても問題なく動作したので、あれ? と思ってソースコードを確認したら……
https://osdn.net/projects/nkf/scm/git/nkf/blobs/master/nkf.c 同じだこれ!? という話。 もしかしたら、こう書いてあれば誤解はなかったかもしれない… 他にも何箇所かありそうでつらい。

なお、この1文字オプションは他のものと併用できるので、 つまり、なんかわからんテキストファイルを、 Linux風(UTF-8, LF)にしたいならオプションは -wd とする、 Windows風(Shift_JIS, CRLF)にしたいならオプションは -sc とする、 みたいな形で覚えてしまってもいいのかもしれません。

2019年6月10日月曜日

array環境と角括弧(ブラケット)

 もうarrayは行列の中に線を引くとか例外的なときにだけ使い、基本 matrix (amsmathパッケージ)にしたい、という話。

 行列の記述方法としての是非はちょっと置いておくとして、例えばこんな行列を組版しようとしました。  ところがこれはエラーになり、組版できません。  面白い? ことに、これはエラーになりません。  2 行目以降の 1 列目の要素、が、[ で始まっている場合、 エラーとなるようです。なにかのオプション記述と勘違いしているのでしょうか。

 対処方法は、\hspace*{0pt}[0] のように、 ゼロ幅スペースや空白文字を頭に置く、か、 \left[ 0 \right] などとすることです。
大きくならないことが分かっているのに \left[ - \right]を書くのもなあ、と思っちゃいますね。空白文字なら ~ で1文字ですが当然謎の空間が生まれてしまいます。\hspace*{0pt}もちょい長いですね。複数行あったとき投げ出したくなるでしょう。

 ちなみに amsmath パッケージの matrix 系の環境を使えば、これだけで済みます。
とても、楽。

 array環境は行列の中に縦横線を引くときにだけ使い、基本的には amsmath の matrix 系で済ませていいと思います。

余談:もしかしてtabularもダメかな? と思って試してみたらやっぱりダメでした。 ゼロ幅スペースを入れてエラーを回避していますが、お試しの際は \hspace*{0mm}を省いてみてください。 array のときと同様に、 Missing number, treated as zero.などと、 何かのオプションと勘違いしたエラーを出してきます。

2019年5月28日火曜日

エディタから latexmk を使うと何故か pdflatex を呼び出される

去年ほぼ同じ内容をまとめていたので要約

Q: エディタの拡張機能とかで latexmk を使ってコンパイルすると、latexmkrc の記述を無視して pdflatex が使われてしまうのは何故?
A: (1) エディタが付加している latexmk のオプションに -pdf が含まれていたから (2) latexmkrc の問題(正しく読み込まれていない、実はうっかり別のファイルで $pdf_mode やオプションを指定してしまっていた、など)
Q: 作業ディレクトリをカレントディレクトリとして動作させたシェル(cmd, PowerShellなど含む)で latexmk を実行したらうまくいくのに、エディタの拡張機能とかで latexmk を使ってコンパイルすると失敗するのは何故?
A: ディレクトリのパスやファイル名に、漢字や空白文字が含まれていたり、ネットワークパス(Windowsの場合)だったりするとうまくいかないときがあります。

Visual Studio Code + LaTeX Workshop ではまっていたのです

texファイルのホームディレクトリに latexmkrc を作って、

$pdf_mode = 3;
$latex = 'platex -synctex=1 -halt-on-error %O %S';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$bibtex = 'pbibtex %O %B';
$max_repeat = 5;

とか書いておけば、 platex と dvipdfmx を使って良い感じに仕上げてくれるはず、なのですが、 vscode と latex拡張の組み合わせでは、何故かpdflatex が実行されてしまいます。何故? latexmkrc が読まれてないのか? と思ったのですが、 理由は package.json で設定されている latex-workshop.latex.tools にありました。
https://github.com/James-Yu/LaTeX-Workshop/blob/v7.0.1/package.json
            {
              "name": "latexmk",
              "command": "latexmk",
              "args": [
                "-synctex=1",
                "-interaction=nonstopmode",
                "-file-line-error",
                "-pdf",
                "-outdir=%OUTDIR%",
                "%DOC%"
              ],
              "env": {

              }
            },
そこに-pdfが書いてあるせいです。これを書かれてしまうと latexmkrc が $pdf_mode を指定しても無視するんですよね…勘弁してほしいなあ…

(2021年12月追記:最近では "latexmk(latexmkrc)"というものが追加されており、argsに何も設定されていないモードが追加されていましたので、これを使うとよいでしょう。)  

対策は、latexmk のツールの設定を上書きし、 -pdf オプションを外すことです。
ファイル→基本設定→設定、を選び、latex-workshop.latex.tools を検索し、settings.json をクリックします。
表示されるjsonファイルに "latex-workshop.latex.tools" 要素を入れてしまいましょう。 補完入力に乗っかると全部書かれてしまいますが、latexmk の args(引数)に該当する部分をよく見て、
    "latex-workshop.latex.tools": [
        {
            "name": "latexmk",
            "command": "latexmk",
            "args": [
                "-synctex=1",
                "-interaction=nonstopmode",
                "-file-line-error",
                "-outdir=%OUTDIR%",
                "%DOC%"
            ],
            "env": {}
        }
    ]
などとすればよいでしょう。