会話型生成AIに gnuplotの使い方を聞いてみようという話。
gnuplotというのは非対話的に使うのが一般的なんですが、初心者に教えるときに、まず対話的機能で教えてから、非対話的に処理する、という順番を踏みがちなせいで、非対話的に処理する(データを用意し、必要な画像形式を定め、命令スクリプトを作成し、gnuplotに処理させて画像を得る)使い方まで会得することもなく、なんかレポートかけたからいっか、と忘れる学生が後を絶ちません。反省してください。
で、そんな学生でも生成AIに頼ってなんとかすると思うんですよ。そこで正しい頼り方というものを書き記しておこう、というのがこの記事です。
入力プロンプトは、こうなります。
gnuplotは処理システムなので、グラフを書くために命令群、命令スクリプト(命令ファイル)を考えてもらったほうがよいはずです。スクリプトという概念をまず理解しましょう。
このへんをおろそかにした入力プロンプトは、こんな感じになるでしょう。
きっと gnuplot を起動して、以下の命令を入力してくださいとか言われるんだろうな、と思ったのですが、ChatGPT, Claude, Gemini のどれもが、命令スクリプトを作るからそれを gnuplot で実行しろ、という返事でした。そうですよね。そういうものです。
で、Claude に至っては推論の過程で apt を実行してgnuplotをインストールする手順が見えたので、なにやら本格的だなあと思って眺めていたのですが、実際にEPS画像ファイルまで作ってきましたよ。え、なに実際に gnuplotインストールして実行したの??
Claudeをはじめとしていくつかのサービスでは、検証用にコード実行環境を用意しているんですね。私は言うてPython、よくてpipくらいだけだろうと高をくくっていたのですが、Claudeについては Linuxコンテナ(ubuntu 24)が用意されるようです。なかなかすごいですね。
ただこれは、Claude ProプランでOpus 4.5を利用し、じっくり考える、を On にしたから、かもしれません。Linuxコンテナを用意しパッケージをインストールした、と主張する会話タスクの中で、 その環境で cpuinfo を実行させたり、 meminfo の表示や free コマンドを実行させたりして、 Intel Ice Lake-SP(Xeon Scalable 第3世代)系のプロセッサ、メモリ9GB、というところまで報告してきたので、この挙動までも実は生成でした、とはいかないと思うのですが……